あけぼの作文コンクール 結果

2022年春「あけぼの作文コンクール」入賞者のお知らせ

 この度は、2022年春「あけぼの作文コンクール」にたくさんのご応募をいただきありがとうございました。ご応募いただいた作品の中から、厳正な審査の結果、優秀作2作品、佳作1作品を決定いたしました。また、入賞作品の他に、4作品が後援賞に選ばれました。
入賞された皆様、後援賞に選ばれた皆様、おめでとうございます。


日本留学未経験の部

●優秀作
氏 名: Bunescu Oana Bunesc
作品名:「日本における妊婦の研究」
国 籍:ルーマニア

 私が日本語の勉強を始めたのは、子供の頃に見た日本に関するテレビ番組がきっかけでした。その頃に日本文化に興味を持ち始め、高校と大学で日本語を勉強しました。その後、私立大学も卒業し、現在は心理学者になりましたが、将来は日本に留学し、妊婦さんについて研究したいと思っています。なぜ日本で妊婦さんについて研究したいかと言うと、日本では妊婦さんが社会からとても大事にされているからです。ルーマニアにも同じような考えを持つ人もいますが、政府が行うべき妊娠さんのためのいいプロジェクトはあまりありません。ルーマニアには新しいコンセプトが必要だと思います。一方で、日本では国だけでなく、市町村の自治団体も妊婦さんの生活のサポートについてしっかり考えています。私は日本が妊婦さんをどのように大切にしているか研究してみたいのです。

 日本が妊婦さんを守るためのキャンペーンの一つに、マタニティマークというものがあります。これは母子保健分野の国民運動計画である「健やか親子21」の取組の一環として平成18年から実施されています。ルーマニアにはそのようなマークはありません。私はルーマニアの妊婦さんにもそのようなマークが必要だと思います。そのマークがルーマニアにもあれば、ルーマニア人はもっと妊婦さんのことを考え、妊娠についてちゃんと理解するようになるでしょう。
 日本には妊娠さんのための様々な取り組みがあり、様々な公共事業を作り出しましたが、それでも妊婦さんにはそれぞれ色々な苦労や悩みがあるでしょう。私は日本の妊婦さんの心の悩みに関しても研究してみたいと思っています。妊婦さんは生活している時に、だれかに相談したい時があります。不安になれば、相談センターに連絡して相談することもできますが、それらの相談の内容を元に研究して分析すれば、新しいセラピー法などが作り出せる可能性も出てくるでしょう。

 また、それ以外にも国と妊婦さんの関わり方に関しても研究したいと思っています。研究の目的は、日本政府がどうしてほかの国よりも妊婦をケアするのを大切にしているかという点です。おそらく文化的な違いがあるのかもしれません。この点については冷静に分析する必要があると思います。

 この分野を研究するのはルーマニアのために重要なことですが、様々な課題があります。しかし、現在は色々な方法がありますから、研究は過去に比べると、もっと行いやすいと思います。私の研究の成果によって、妊婦さん達が安心して生活できるような未来を作りたいと思っています。まず、それに必要なことは日本社会をしっかり理解することだと思います。

 また、行ってみたい研究方法は二つあります。一つは面接で、もう一つはアンケートです。もちろん、データは研究だけに使い、面接とアンケートの答えは匿名にするつもりです。この研究では100人の妊娠さんを対象に、マタニティに関して30問のアンケートを行うつもりです。また、内容はあまりむずかしくありません。面接は1時間ぐらいかかりますが、アンケートと面接の目的は色々な妊婦さんの悩みを解決することですので、正しい結論を出すために時間をかけるのは大切なことだと思います。

 お母さんになる時、不安になるのは普通のことだと思います。ですが、子供が生まれればそこから新しい人生になり、子供を育てることに夢中になってきて、様々な経験をすることでしょう。親の人生は独身のに比べてジェットコースターみたいな人生です。日本ではお母さんになる前にどのように赤ちゃんを育児すれば良いかしっかり学ぶ人が多いようですから、生活のすべては変わりますが、赤ちゃんとの暮らしを安心して迎えられることでしょう。

 日本で研究を終えたあとはルーマニアに戻り、日本の研究の結果とルーマニアの状況を比べてみたいと思います。その結果を元に、妊娠さんに新しい胎教のコンセプトを作ってみたいです。そうすれば、ルーマニアで妊婦さんへの考え方が変わると思います。しかし、実際はそのように変わるのは難しく、大変なことかもしれません。ですが、日本の研究は、心理学者である私の妊婦さんへのイメージを変えてくれました。日本とルーマニア、それぞれの妊婦さんの意見は妊婦さんに作るプランに必要なものだと思います。また、ルーマニアは日本と妊婦さんへの考え方は違いますけど、日本のように妊婦さんを助けられることもあります。例えば、マタニティマークはルーマニアにも必要なマークだと思います。それに、ルーマニアの政府はもっと妊婦さんのサポートについて考えるべきです。

●佳作
氏 名: トラヤノヴァ マルタ
作品名:「日本を理解するために」
国 籍:ブルガリア

 子供の頃、日本は何か魔法の国のように思えた。日本の映画やアニメを見て、日本人が自然やお互いに調和して生きている姿に憧れていた。もともと自然や動物が好きな私にとって、この社会は夢のように思えたのだ。子供のような甘い考えだったかもしれませんが、私が切望していた釣り合いのとれた円満な生活が実現可能で、しかも高く評価される場所を見つけたと思ったのである。文化、歴史、動植物、人々、そして食べ物まで、すべてが魅力的に見えたのである。私はただ、そのことをもっと知らなければならなかったのだ。

 したがって、私は日本について学び始めたのだ。多くの本や記事を読み、さらに映画やアニメを観て、できるだけその文化に近づこうとした。しかし、それだけでは不十分で、いくら学んでも、実は何もわかっていないような気がしたのである。ゆえに、大学では日本学科を専攻することにした。言葉を学び、文化や歴史を実際に体験した人々から見聞を広め、ようやく日本を理解し始めたと思ったのである。しかし、それでも未だに物足りなさを感じていた。

 日本語は私にとって非常に難しいものだった。最初は「夢の国」に近づくための一歩だと意気込んでいたのですが、だんだん複雑になってくると、やる気が失せてきた。さらに悪いことに、私は「本当の」日本語を学んでいないように感じた。教科書を読み、漢字や文法を覚え、取るに足らない作文を書いているだけで、実際に使うことができないのである。そして、日本人の留学生と会ってコミュニケーションをとることができても、いつも私たちの間には壁があるように感じていた。同じ言語を使っているように見えても、本当に理解しあえないのだ。私はすっかり苛立ちを覚えてしまった。歴史も文化も言葉も勉強しているのに、どうして日本人と分かり合えなかっただろう。

 そのとき、何が足りないのかがわかってきました。勉強したことを実際に体験したことがないのだった。日本に関する本を読み、映画を見、言葉を完璧に学んでも、日本の社会や文化を正しく理解することはできない。そのためには、「日本人の生き方」を直接体験し、できるだけ多くの日本人とコミュニケーションをとり、この国の不思議な世界にどっぷりと浸かるしかないのである。そのとき、日本に行くことが私の重要な目標になったのだ。

 今のところ、日本に住むとか、日本で仕事をするとか、そういう長期的な目標はありません。ただ、日本に行って学びたい、それ以外に言いようがない。子供の頃、そして大人になってからも私を魅了するこの「魔法の国」の「謎」を解き明かしたいのです。人々とその文化について、日本人の自身から学びたい。彼らの言葉で語り合いたい。月並みな言い方ですが、ある社会や伝統を理解するには、その土地に住んでみるしかないと思う。

 しかし、日本で暮らし始めても、外国人である私が日本人の生活様式に「深く」入り込むことはできないかもしれないことも理解している。さまざまな壁がある。自分の文化的背景や出自が、異なる視点での体験の妨げになる可能性すらある。しかし、このように自己反省しながら、可能な限りその壁を乗り越え、不適切な場合は限界を超えないように最善を尽くしたいと思う。真面目な「研究者」は、できるだけ公平な立場で、自分の興味のある環境を汚さずに、ただ観察し、経験し、関与することを心がけなければならないのである。

 そこで、私は今、日本に行って実際に学ぶために、日本語、文化、歴史を勉強している。これは完全に矛盾しているように思える。しかし、それは他のどの国でも同じことだろう。一つの国の複雑さを本当に理解するためには、まずしっかりとした基礎知識を身につける必要があるのである。 その先にあるのは、「既知」と「現実」の差異を探ることであり、真の気づきとは、教育と経験の両方から得られるものなのである。

日本留学経験者の部

●優秀作 ならびにSveučilište Jurja Dobrile u Puli(プーラ大学)賞
氏 名: イリヤシ アネラ
作品名:「日本の留学で変えた私の生活信条」
国 籍:クロアチア

 私が日本の留学で実現できたことについて話すと、私が言えることがたくさんある。日本に留学している間、私は日本語の知識を向上させ、日本の文化について多くを学び、日本中を旅行し、日本をはじめ世界中の素晴らしい友達と出会った。しかしそれだけでなく、さまざまな日本風の人生哲学も学んだ。その中で私にとって最も重要なのは、私の生活信条を変えた「もったいない」という運動である。

 日本文化の教授が交換留学生に「もったいない」という言葉の意味を見つける宿題をくれた日のことをよく覚えている。他の言語でこの単語の正確な翻訳がないので、私たちにとって非常に難しい宿題であった。大まかに言えば「有用なものを無駄にすることが惜しい」ということになる。「もったいない」の実例を例を挙げると、私が日本人の友達にどこでおしゃれな服を買ったのかとよく聞かれたが、ほとんどの場合、古着屋で買ったと答えてくれた。私の国クロアチアには古着屋はあまりなく、クロアチアの社会では古着を買うことは貧困の徴候であるという固定観念がある。反面に日本の若者の間では古着を着るのが流行している。この流行りはファッショントレンドであるだけでなく、重要なエコロジー運動でもある。日本に来る前はよく知りませんでしたが、服の過剰生産は非常に大きな環境問題である。環境活動家の情報によると、毎年1,000億点以上の衣料品が生産されて、そのうちの70%しか販売されていない。それだけでなく、毎年世界での二酸化炭素の排出量の10%を排出ている業界はファッション業界である。服の過剰生産を防ぐために、古着を寄付して古着を買うことが非常に重要であることを私が日本で学んだ。服だけでなく、本や家具、家電製品等も過剰生産されているので、中古品を買うのは地球に優しいである。教授や日本人の友達からそれを学んだとき、私は自分の買い物の習慣を考え直した。その時から古着屋をあさるのが大好きになった。そしてクロアチアに戻ったとき、自分の古着を古着屋に寄付し、友達に「もったいない」の運動について教えてくれた。 

 日本での生活のおかげで、物を再利用するだけでなく、ゴミの分別やボランティア清掃することなどの習慣づけた。初めて日本に来たときは、通りがとてもきれいだったのでびっくりした。 後になって、それが日本の環境への配慮の哲学の一部でもあることに気づいた。大学内外を問わず、環境保全に取り組む人々に囲まれていたので、彼らの行動にも追随する気になった。私が留学していた大学には、毎週末に決められた時刻に集まって、廃墟となった浜辺を掃除する学生のサークルがあった。私はこれに驚いた。残念ながら、ここクロアチアにはそのようなサークルはないが、クロアチアの大学生たちは日本の大学生達から学べたらいいのにと思う。最近、上級者向けの教科書には、環境問題やもったいない運動に関する文章が含まれていることが多いことに気づいた。これらの文章から、日本語を学ぶ人が日本語だけでなく、環境保護に対する日本人の意識も学ぶことができるのはとてもいいことだと思う。

 要するに、「日本の留学で何を実現できたの?」という質問を聞かれたら、私がエコロジーの重要性と環境問題を防ぐことの重要性をより意識するようになったという答えを出したいである。日本留学の機会のおかげで、自分の色々な考え方が変わり、学んだことを周りの人と共有できて嬉しいである。もちろん、日本語や日本文化の知識も非常に重要だが、日本で留学することがそれだけでなく、私の生活信条も変えた。それ故に、私はいつも後輩達に日本への交換留学をするように言っている。それは人生を変える経験だから。

後援賞

●リスト・ハンガリー文化センター賞
氏 名: Félegyházi Barbara
作品名:「私の将来像」(日本留学未経験の部)
国 籍:ハンガリー

 私は現在18歳の11年生です。両親と兄弟と一緒にハンガリーのブダペスト周辺の町に住んでいます。学校で経済学と日本語を3年間勉強しています。今年の夏は、日本語能力試験N4を受けようと思っています。来年は、卒業生になって、日本語で上級の卒業試験を受ける予定です。

 家族はもう留学の伝統があります。父は数年間タンザニアの学校に通っていました。姉は日本の大学で奨学金のおかげで一年間勉強しました。姉はあの経験について教えてくれました。それで、私も日本で語学力を研磨しようと思っています。最近は海外に留学する機会がいくつかあります。海外の大学に留学したり、交換留学生として一年間勉強したり、あるいは短期間の講座を受講したりするでしょう。あらゆる機会に興味があります。

 暇な時は、漫画を読んだり、好きなキャラクターを描いたりして楽しんでいます。残念ながら、ハンガリーには日本語で書いた本を売っている所はほとんどありません。日本から注文するのもかなり高くつきます。だから定期的に日本の図書館に行って、本を借りています。

 日本の文化や伝統的な音楽にとても興味がありますが、日本のマッサージについてももっと知りたいです。どうしてマッサージを勉強したいですか。幼稚園児のときから家族と知人にアマチュアのマッサージをしています。もし、私が日本のマッサージをマスターしたら、この専門知識でできるだけ多くの人の痛みを軽減しようと思っています。もうひとつの、絶対にマッサージを学びたいと思う理由は姉と母です。二人共もストレスにさらされていますから、筋肉の緊張があります。これらの不快な痛みをマッサージで癒そうと思っています。姉は日本でマッサージを試して、いい経験をしました。

 他の国でマッサージの知識を身につけると、私にとてもいいと思います。もし、別の教育方法でその知識を身につけると、母国語をしないことにさらされます。私の意見では、何か学びたいことがあったら、全てのことに対してオーペンで、選んだものに関して熱心に活動しなければなりません。

 マッサージに加えて、世界観を広げたいです。これまでイタリア、クロアチアとルーマニアで数日間休暇を過ごしました。でも、私といつも少なくとも一人の家族や知人がいました。一人で長い間外国に行くと、たくさんの経験を集めるでしょう。それは、どのようにお金を配分するとか、他の文化に一人で住む方法とか、問題があったら、一番早い方法で解決できるとか、そういう自立心を教えてくれるかもしれません。また、国に違うことも観察できます。交通機関、食べ物、飲み物、祝い事、建物などはどうですか。海外滞在中に寮に暮らすか家族で暮らすかによって、別のタイプの体験をすることになります。寮のコミュニティは非常に多彩だし、世界中の学生が友達になれるし、共同のプログラムに参加できます。個別の時間の配分で、自分で学習プログラムが編成できます。日本の家族と一緒に暮らすと、彼らのルールを守らなければなりませんが、家族的な雰囲気もあるし、それに私の人生の確かなポイントになるでしょう。全ての新しくて、面白い経験に発展するし、永遠に私のものであって、忘れない思い出になります。

 纏めると、これは非常にいい人生経験を積む機会です。そして、そのような機会があったら、それを掴むべきだと思います。完全に絶望的だと思っても、機会を与えなければなりません。高校に入学する前に、担任の先生は「まず、必ず入学する学校を最初に書くではなく、もっとも望む学校を書きます」と言いました。そのおかげで目標だった学校に通えます。先生のアドバイスを聞いてよかったと思います。

●Károli Gáspár Református Egyetem(カーロリ大学)賞
氏 名: Tasheva Andreana
作品名:「心を鍛えること」
国 籍:ブルガリア

 高校生の頃から渡日したいほど、日本への関心を持つようになった。それでも、実際に日本に行って留学してまで、想像できなかった。そのような夢は思春期である私にとっては叶えにくかった。日本は全く違う大陸だし、日本語の能力も身につけないと思ったから、日本へ行きたいことは秘密にした。心の中動機をしまり、頑張りたい気持ちを隠していた。つまり、日本へ行ける実力を得るために、何もせずに生きていた。それは日本での留学への道のりが大分難しいと思っていたから。自分には失敗のことが怖く、一度も失敗したら、諦める可能性が高いと思った。

 しかし、運命によって日本学を専攻することになり、最初から習ったことわざは「七転び八起き」であった。日本のことに興味を持っているほぼみんながわかるぐらい有名な言葉だが、私自身が意味を意識したのは日本行きの飛行機に乗った瞬間であった。入学して以来、日本のことを学びながら、留学したい夢が叶うため、頑張りたくなってきた。もう心の望みは秘密じゃなくなった。三年間にわたって2-3回留学のためのプログラムに申し込んだが、何回も落ちてしまった。だが、あきらめずに、頑張り続いて、結局に日本の大学で留学できることになり、言葉で説明できないぐらい嬉しかった。飛行機に乗っていた間に、意識したのはその夢と日本への強い関心のおかげで、自分の心を鍛えることができたことである。転んでも怖くない。自分の目標を達成したいから、何でも乗り越えれると分かった。だから、留学で充実した毎日を送るようにしていた。

 来日していた間に、ずっとやったり学んだりしたかったことに触れた。心ゆくまで、ネットカフェで時間を過ごしたり、漫画を読んだり、様々な図書館へ通ったりできた。母国であまり接触できない資料や学者の研究や本などは手に入れそうだった。また、日本学の中、好きなテーマか分野についてはたくさん調べたり、新しい情報を得たりすることができた。その上に、好きな範囲でフィールドワークもできる機会がいっぱいあった。そして、普通の観光客のように、面白くいつも行きたかったところや今まで聞いたことがないところを巡ったか、近所の方と一緒に話し合ったり、金継ぎのレッスンを受けたりしたか、どちらにも満足できた。どちらでも報われたものであった。本当に色々な環境で育てられ、全然違う視点を持ってきた日本人も外国人にも出会えた。その中、帰国しても仲良くできる友達もできた。その友達とは8900キロメートルで離れているのに、そのような人がいるから悲しめずに頑張れる。一言で、転んでしまってもまた手を伸ばし、支えてくれる人は距離なら私から遠いのだが、心に近くにいるから、安心できる。

 体験は色々ができ、現場で今まで得た知識も実践でき、様々な相手と交流できたことを通じて、このような結論に至った。この世界は本当に幅ひろい。チャンスや選択肢などは数え切れない。もちろん、それは当然なことだが、初めてそれは感じれたのは日本での留学であった。間違っても、何かに落ちても、自分の目標はそこまで大切にしたら、前向きに進むしかない。苦しくても、頑張らないといけないこと。あるいは、試したあと、それは私の天職じゃないと分かってきたら、違うことに挑戦しても大丈夫だ。人生は川の流れのようであるから。何が起こっても、前に進むことが大事だ。それは日本で感じたことがある。

 その上に、この世界に私だけ一人でいるわけじゃない。自分はただ一つのちっちゃい部分である。世間の贈り物、宝物をもらうだけじゃなく、私も恩返しをしないといけない。つまり、実力を生かせる範囲で、この世間に、社会に何で役に立てばいいと思う。日本学の学習を通じて、異文化の理解へ向き合ってる私はまず自分の文化、自分のことを知る必要があると思う。それはまだまだだったら、異なる文化などに取り組みにくいと意識した。異文化が理解できるために、自分の文化と比較できる能力しかが必要じゃないわけではない。異文化の中、このところがいい、このところが悪い、と指摘することじゃなく、それより、この理由でこうなってきた判断ができる能力のほうが必要である。日本で何回か母国を子供や大人に紹介したとき、それはより深く感じていた、

 留学でもっと自立できたと思う。色々を体験し、考えたり、意識したりしながら、自己発展が重要なものだと分かってきた。一人旅行もできたし、日本語の能力も少しでも磨けたと思う。やっと「人がある」じゃなく、「人がいる」と言うことに慣れてきた。元々「ある」と「いる」の使い分けが分かっていたのに、日本へ行くまえに、話すとき、「人がある」と言ってしまいがちであった。そして、自分を発展するには不可欠なものは成長のことである。自立だけじゃなく、心の悩みも解決しないといけない。

 そう言えば、私は子供時代から絵を描くことが好きだったが、ある時点で実力が足りなく、自分は才能を持ったのに、上手じゃなかったと思ったから大好きな趣味をやめた。絵を描き、頑張っても、結果を見たとき、自分の絵にいつも不満だった。結果だけに集中したから、絵を描いたプローセスの楽しさを忘れてしまった。大好きな趣味をやめてから、ずっと心が悲しかった。しかし、日本にせっかくいたから、美術館巡りをやってみた。それをきっかけに、二つのことが意識できた。一つ目はアートの鑑賞がすごい楽しいことである。だから、自分の鑑賞力も養った方がいいのじゃないだろう。できたら、またアートに楽しめるから。そして、色々なアート系の人々に逢うことができた。一緒に、色々について話し合ったり、色々体験したりできた。その人々が思い出してくれたのは即ち絵を描いたプローセスの楽しさである。大好きなことだったら、自分はそれが上手なのかと関係ない。ただプローセス、作業に楽しんでも結構である。それが分かった私はまた自分の大好きな趣味をやりはじめた。少しずつ人生への扱い方としても、その考え方を受け取れた。

 要するに、日本の留学で何が実現できたかというと、私は心を鍛えれた。少しでも成長ができた。より強い人として帰国した。自分の夢を叶えるのは怖くないと思い、最後まで頑張る人になるようにしている。そういうことである。

●岩手めんこいテレビ賞
氏 名: キリロヴァ アンナ・マリヤ
作品名:「『心の道』」(日本留学未経験の部)
国 籍:ブルガリア

 日本に留学したら、日本の心を感じたいです。母国では、日本文化や日本語を学ぶことができるにもかかわらず、日本に行ったことがなければ、日本の心を感じることができないという意見を持っています。だから、留学するのは大事な経験だと思います。

 私は子供の時に偶然、葛飾北斎の浮世絵が目に入りました。そのとき、日本について何も知りませんでしたが、日本芸術は不思議な魅力があると思って、日本に興味を持つようになりました。これをきっかけにして日本文化について調べることを決めました。それから日本文化や言語に関心を持って、日本学科を専攻することを決断して、日本文化の他の多くの側面に興味を持つようになりました。例えば、伝統的な文化や年中行事だけでなく、社会学やポップカルチャーです。日本では現代と伝統的なことの組み合わせは魅力的だと思います。私は日本に一度もいったことがないので、実際に日本の心を感じることができないという意見を持っています。そのため、日本に行きたいです。

 日本に行ったら、一番したいことは富士山に登ることです。子供のときに見つけた葛飾北斎の浮世絵の題材は富士山だったので、富士山に登ることは私の子供の頃の夢です。私にとって富士山への道は日本の心への道です。そして、古来から富士山は日本人にとって信仰対象であり、神が宿る山として敬われてきました。また、その美しい山の姿は和歌や浮世絵の題材にもなり、日本や西洋の芸術にも影響を与えてきました。そのような歴史から、富士山は世界遺産に登録されました。日本一の高さである富士山の山頂に登り切ってそこからみる景色は、登った人にしかわからない感動だと思います。

 日本の心への道は自然の道なので、日本の自然の美しさを楽しみたいです。日本四季おりおりの自然の美しさは言葉で伝えられない美しさです。だから、日本の四季のめぐりを感じたいです。日本の季節感がない人は日本の心を感じることができないと思います。日本に行ったことがない外国人は世界的に有名な俳句のような日本文学や芸術の作品の本当の美しさがわかることができないのではないでしょうか。日本人の暮らしの知恵の元は人と自然の共生です。その理由として、日本に行ったことがない外国人は季語の意味がわかっても、言葉の心が感じられません。日本の季節とともに生きて、季語を感じることは、すなわち日本人の暮らし方の伝統を知る有力な手がかりになると言っても過言ではありません。

 また、日本の心を感じるために、人間と自然との関係がわかることは必要だと思います。だから、私にとって日本の日常生活を経験するのは大事なことです。日本の暮らしの中で、色んな文化や風習に触れて、視野を広げたいです。さらに、日本で生活しながら、日本語を話す能力を向上することができるようになります。海外生活では一歩家の外に出れば、スーパーでも大学でもすべてが日本語のスピーキングの練習と言う環境になります。そういった環境の中にいると自然と人々が普段使っている言葉のフレーズや表現法を覚えるようになり結果的に英語力の向上に繋がります。

 私の母語で心という言葉の意味を表す一つの言葉がないので、日本語の勉強のおかげで心の意味がわかるようになりました。その理由として、私の一番好きな日本語の言葉は「心」です。私の一番好きな漢字はみちの漢字なので、この2つの言葉を組み合わせて、心道という言葉を作りました。「いいなあ」と思って、私と日本の関係を言い表すために、この言葉を使うことを決めました。そのようなわけで、この作文の題名は「心の道」です。この作文のおかげで、日本にいなくても、心の中で日本に行って、日本の心をすこしだけ感じるようになりました。